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奈良・生駒のイベント行ってきました♪

林神社で行われたお饅頭のお祭り、饅頭祭に行ってきました♪

厳かな式の後に振舞われるお饅頭と抹茶が人気♪ 

毎年4月19日に林神社で行われている饅頭祭ってご存知ですか?

全国で一つしかないお饅頭の神様・林神社(りんじんじゃ)は近鉄奈良駅からすぐの漢國(かんごう)神社内にあり、室町時代のはじめに中国から渡来し、日本で初めて饅頭(まんじゅう)を作った林浄因(りんじょういん)を祀っています。年一度行われる饅頭祭には全国の菓子店から沢山の人がお参りにみえます。

また、神事の後には参拝客にお菓子とお抹茶が振舞われるので、それを楽しみに参られる方も多いそうです。


まいぷれ奈良生駒の掲載店さんに、御利益があるよ~と聞いてから、初詣は漢國神社さんと決めているのんちゃん。
前を通る時は必ず漢國さんにまいぷれの発展を祈願しています♪

そして、饅頭祭のことを聞きつけた私は、
「やっぱり、花より団子でしょう~!」、
「絶対に参加するぞー」
と、カレンダーに花丸マークを付け、心待ちにしていました。

そして迎えた4月19日、快晴の中、待ちに待った饅頭祭に行って参りました!

近鉄奈良駅から徒歩2分。ビルの間にひっそりたたずむ漢國神社。今日は鳥居前に饅頭祭の看板がでていました。
近鉄奈良駅から徒歩2分。ビルの間にひっそりたたずむ漢國神社。今日は鳥居前に饅頭祭の看板がでていました。
11時前ですが、既に境内は沢山の人で賑わっています。
11時前ですが、既に境内は沢山の人で賑わっています。

いつもひっそりした風情の漢國神社も参道から大賑わい

いつもはひっそりとした漢國神社の参道、境内も、今日は活気に満ち溢れ、林神社前には饅頭はもちろん、鯛やお餅など沢山のお供え物が飾ってありました。更に、大きな臨時のお供え台も用意され、7段もの沢山のお菓子が奉納されていて圧倒されます。

私達が付いたのは11時前でしたが、聞くところによると1時間前に既に饅頭をめぐるバトル?は一旦終了していたようです。
というのも、毎年、先着500名に紅白のお饅頭が配られるのですが(2018年度現在)、その引換券である整理券をもらう為に行列ができるそうなんです。
今年もとても人気で、10時ごろから整理券が配られ、30分足らずで配布終了したそうです。
スゴイですよね!

氏子の方も揃いの法被(はっぴ)で勢揃い。
氏子の方も揃いの法被(はっぴ)で勢揃い。
境内はお祭りを見に来た人で埋め尽くされています。
境内はお祭りを見に来た人で埋め尽くされています。
高々と神前に供えられたお饅頭。林浄因さんも、さぞかしお喜びのことでしょう。
高々と神前に供えられたお饅頭。林浄因さんも、さぞかしお喜びのことでしょう。
奉納されたお菓子やお酒。見事な眺めに思わずうっとり。
奉納されたお菓子やお酒。見事な眺めに思わずうっとり。

お饅頭の始祖に祈りをささげる お饅頭の歴史に思いを馳せて・・・

境内狭しと並べられた来賓の席も埋まり、いよいよお祭りが始まります。

宮司さんの祝詞に始まり、
奈良、大阪、京都の菓子工業組合の方の奉納など、雅楽が奏でられるなか、次々と神事が進んで行きます。
奉納は、全国各地からなされていました。
お菓子に関わる方がこんなに多い事に、改めて感じ入りました。

祝詞を捧げられ、いよいよ始まりです。かしこみかしこみ・・・。
祝詞を捧げられ、いよいよ始まりです。かしこみかしこみ・・・。
神前で祝詞を捧げられる宮司さん。厳粛な雰囲気・・・。
神前で祝詞を捧げられる宮司さん。厳粛な雰囲気・・・。
皆様、神妙な面持ちで、お参りされていました。
そんなお菓子作りに長年携わっておられる方の参拝の柏手を見学していたのんちゃん、ある事に気がつきました。
みなさま、背格好は様々違っても、揃って手がとても大きくて厚みがあるのです。
あーお菓子職人さんのお仕事はお菓子を作ること。
毎日、一つ一つお菓子を手作りしておられるうちに、自然と手に厚みが出てくるのだなあと、手が大きくなるまでの1日1日を思い、感銘を受けました。
奈良県菓子工業組合長、杉岡さまの奉納。
奈良県菓子工業組合長、杉岡さまの奉納。
皆様大きな手で参拝されていきます。
皆様大きな手で参拝されていきます。

厳かな神事の後は、楽しいお茶タイム!

全国のお菓子に関わる方々の奉納、祈願が終了し、最後に宮司様からお話がありました。
奈良女子大から奉納された甘葛煎(あまずらせん)に関するお話もあり、古代からのお菓子作りの歴史に思いを馳せました。

因みに甘葛煎(あまずらせん)とは、アマズラと呼ぶツタの一種である植物からとった汁を煮つめたもので、砂糖が広まる前に甘味料として使われたのだそう。

来年のお饅頭にはこの甘葛煎(あまずらせん)が使われるかも??!!


神事の後は、お饅頭とお抹茶(お薄)が振舞われます。
綺麗な着物姿の女性たちが手際よく配られていました。
綺麗に並べられたお饅頭。神社の表で蒸された出来立てのお饅頭たちは、お盆に載せられ、配布の時を待ちます。
綺麗に並べられたお饅頭。神社の表で蒸された出来立てのお饅頭たちは、お盆に載せられ、配布の時を待ちます。
配布係をされる着物姿の女性達。その奥の建物でお饅頭が控えています。お茶もここで点てられます。
配布係をされる着物姿の女性達。その奥の建物でお饅頭が控えています。お茶もここで点てられます。
手際よく、丁寧に、お饅頭が配られていきます♪
手際よく、丁寧に、お饅頭が配られていきます♪
お茶をうける男性。来賓、関係者の方々からお饅頭とお抹茶が振舞われます。<br>
お茶をうける男性。来賓、関係者の方々からお饅頭とお抹茶が振舞われます。
来賓の方がお茶をよばれたら、一般客も同様にお饅頭とお茶がいただけます。
列に並び心待ちにされた方が順に据えられた長い床几(しょうぎ)に座ってとても嬉しそう。
私も!っと列に並びましたよ。

今回は一回30名前後の方が通されたので、回転率がよく、20分も待たずに順番が回ってきました!

嬉々として床几に座る私にも、お饅頭が手渡されます。
列に並んでいる間に、お饅頭の色は赤に変わっていました。

今更ながら、ただでいただける事に恐縮しながら・・・、

パクッ

これが!!!

美味しい

それもそのはず、お饅頭は神社前の広場で蒸された正真正銘の作り立て!

「おいしゅうございますね♪」と、お隣の方とも話が弾みます。

程なく配って下さったお薄。
もちろん点てられてすぐのもので、抹茶の香りが良く、とても美味しかったです。
ほこほこのお饅頭。うっすら付けられた紅色が愛らしい♪
ほこほこのお饅頭。うっすら付けられた紅色が愛らしい♪
お茶を楽しまれる方。隣に座ったのも何かの縁。「美味しいね」とお話がはずみます。
お茶を楽しまれる方。隣に座ったのも何かの縁。「美味しいね」とお話がはずみます。

最後に、特別サプライズが!ラッキーな一日でした♪

お饅頭とお薄の振る舞いは、参拝客全てにされるそうで、(2018年現在)私達の後にも、しばらく列が続いていました。

饅頭祭の全てを満喫して、神社から出ようとしていたところ・・・

向こうからオーラに包まれた方がまさに神社へ向かってきていました。

なんと、映画監督の河瀬直美さんでした!!

ドキドキしながら声をかけると・・・
とっても気さくな方で、饅頭祭レポにも写真使ってもいいよ~と、快くOKいただき、とっても嬉しかったです。。

饅頭祭には、毎年足を運ぶようにしておられるそう。
「今日も、見事な青空ね~。」
「お饅頭祭りの日はいつも、こういう晴れあがるのよ」とおっしゃっていました。

6月公開の河瀬さん監督・脚本の「Vision(ビジョン)」も楽しみです♪


こんなラッキーな出会いもあったりして、これも饅頭マジックに違いありません。

そんなこんなで、春の一日を飾る素晴らしい行事、饅頭祭。
とっても充実した楽しいものになりました。


皆さんも来年の4月19日は是非、饅頭祭に足を運んでみては??
朝に配布されたお饅頭の整理券をもらえた人は、ここで紅白のお饅頭に引換♪
朝に配布されたお饅頭の整理券をもらえた人は、ここで紅白のお饅頭に引換♪
ポーズをとってくれた河瀬さん。とっても物腰が柔らかで素敵な方でした♪
ポーズをとってくれた河瀬さん。とっても物腰が柔らかで素敵な方でした♪