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奈良・生駒のイベント行ってきました♪

「采女祭」レポート♪【奈良市】

中秋の名月。猿沢池で、幻想的な一夜を

2017年の中秋の名月、10月4日(水)に猿沢池付近で開催された 采女祭(うねめまつり) に、まいぷれ編集部かじっこも行ってきました!
管弦船が猿沢池をめぐる様子

采女祭とは

猿沢池の北西に、池を背にした采女神社(春日神社の末社)があります。この神社、なぜ采女神社というのでしょうか。それは・・・

平安時代に成立した『大和物語』によると、奈良時代、帝の寵愛を受けた一人の采女(天皇に仕える女官のこと)がいました。その寵愛が衰えたことを嘆いた采女は、猿沢池のほとりの柳に衣をかけ、池に身を投げたといいます。

采女を哀れに思った人たちが、猿沢池のほとりに社を建立。しかし、自分が入水した池を見るのを忍びなく思ってか、一夜にして猿沢池に背を向けるように、社の向きを反対に変えてしまった、といわれています。采女神社は今も、池に背を向けるようにしてひっそりとたたずんでいます。

その采女の霊を鎮めるため、毎年中秋の名月に、采女祭が開催されるのです。

三条通りに、雅やかな天平人たちが現れた!

采女祭本祭は17時スタート。今年は10月4日と例年より遅い開催でしたが、まだまだ明るいです。なにやら駅のほうから、雅やかな音楽が聞こえてきます。カメラを持って、駅のほうへ走りました。

すると・・・JR奈良駅前から、天平衣装を身にまとった方たちが、三条通りを練り歩いてくるではありませんか!現代的な通りを、ゆ~っくりと優雅に歩く天平人たち。とても新鮮な光景でした。

これは花扇奉納行列といいます。 秋の七草で美しく飾られた2m余りの花扇と数十人の稚児、御所車に乗った十二単姿の花扇使や、姉妹都市である福島県郡山市から参加いただいているミスうねめミス奈良などが天平衣装をまとって市内を練り歩きます。
天平衣装を身にまとったミス 奈良。まばゆいばかりの美しさ!
天平衣装を身にまとったミス 奈良。まばゆいばかりの美しさ!
祭りで重要な役割を果たす、大きな花扇を載せた御所車
祭りで重要な役割を果たす、大きな花扇を載せた御所車
福島県郡山市からはるばるいらしたミスうねめが微笑みかけてくれました!
福島県郡山市からはるばるいらしたミスうねめが微笑みかけてくれました!
凛とした雰囲気の行列に身が引き締まります<br>
凛とした雰囲気の行列に身が引き締まります
三条通りのスクランブル交差点をわたる雅やかな方々
三条通りのスクランブル交差点をわたる雅やかな方々

采女の霊をお祀りする、采女神社

采女神社の祭神は、采女命。通常は閉まっていますが、この日ばかりはえんむすび守などが授与されます。
采女神社の祭神は、采女命。通常は閉まっていますが、この日ばかりはえんむすび守などが授与されます。
18時から、厳かな雰囲気のなか神事が行われます。通常は閉まっていますので、貴重な光景です。
18時から、厳かな雰囲気のなか神事が行われます。通常は閉まっていますので、貴重な光景です。

出た出た月が♪ 絶好のお月見日和です。

絶好のお月見日和でした
絶好のお月見日和でした

刻一刻と高まっていく期待感

まだ明るいうちから、ぞくぞくと人が集まってきます。
カメラマンの方々も、場所取りに余念がありません。
楽しげな出店も出て、老若男女が期待に胸を膨らませて集まってきました。

19時~いよいよ管絃船の登場です!

中橋怜子さんによる『采女ものがたり』のうた語り。船は白煙(ドライアイス)に包まれ、猿沢池は一気に幽玄な雰囲気に。
中橋怜子さんによる『采女ものがたり』のうた語り。船は白煙(ドライアイス)に包まれ、猿沢池は一気に幽玄な雰囲気に。
采女のせつない恋物語が、美しい歌と語りによって奏でられました。采女のひたむきな想いを感じ、イマジネーションが広がりました。
大勢の観客が見守る中、二艘の管絃船がゆっくりと猿沢池をめぐります。
大勢の観客が見守る中、二艘の管絃船がゆっくりと猿沢池をめぐります。
龍頭船の後ろは、鷁首(げきす)船です。※鷁は想像上の水鳥。
龍頭船の後ろは、鷁首(げきす)船です。※鷁は想像上の水鳥。

管絃船が目の前に!

一瞬、本当に天平人を乗せているかのように見えました。
一瞬、本当に天平人を乗せているかのように見えました。

いよいよクライマックス!~花扇を池中に沈めます~

花扇使の祈りとともに、猿沢池に沈められる花扇。
花扇使の祈りとともに、猿沢池に沈められる花扇。
さて、采女祭レポート、いかがでしたでしょうか?
まだご覧になったことがないという方は、ぜひ来年また中秋の名月の日、足をお運びくださいね♪

また来年会いましょう~!

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